部屋探し体験談

「札幌での部屋探し」

北海道大学4年 K.T. さん

 私は現在のアパートに住んで4年目になります。大学の知り合いが次々と引っ越ししていく中で、入学時からこれまで同じ部屋に住み続けているということは、ここが私に合っているということかもしれません。しかし、この部屋は大学生協が扱っている物件から決めたものですが、今思い出してみるとその時の部屋探しはかなり慌ただしいものだったように思われます。




 道外から入学してくる人たちは大抵そうだと思いますが、部屋探しのために札幌に滞在できる時間は限られており、私の場合は一日で決めなければいけませんでした。入学前に大学生協から送られてきた物件のチラシを見ると、2万円台の安い物件も結構あり、私自身、部屋の広さにはこだわっていませんでしたし、風呂・トイレは一緒でも構わないと思っていましたので、とにかく安い部屋を探そうと考えていました。




 部屋探しのために札幌に到着して、まず大学生協の案内と一緒に送られてきたチラシにあった不動産屋を訪ねました。その不動産屋のチラシには安い物件がたくさん載っていたので、部屋もすぐ見つかるだろうと考えていました。ところが実際にその不動産屋で安い物件を何軒か案内されると、あまりにも日当たりが悪かったり、部屋の構造が不便なものだったり、位置が大学から遠いものだったりして納得できるようなものはありませんでした。いくら私が部屋に対して高い理想を持っていなかったとしても、実際部屋を見るとイメージしていたものとかなり違っていたので、そこで初めて自分の考えが甘かったなと感じました。




 しょうがなくその不動産屋をあとにし、大学生協に行くことにしましたが、その期間生協は新入生でものすごく混んでいて、私が実際に物件を見て回れるようになったのは日が暮れる頃でした。案内された部屋は当時まだ住人がいたので部屋を詳しく見ることはできませんでしたが、思ったより家賃が安かったのと、早く決めなければ間に合わない状態でしたので、すぐその部屋に決めてしまいました。それなので地元に戻ってから4月にまた札幌に来るまで、どんな部屋だったのかあまり思い出せずかなり不安だったのを覚えています。実際入居した時、それほどひどい部屋ではなく安心しましたが。




 このように私の部屋探しはかなりいい加減にしてしまいました。それでも私が部屋になじんでいくにつれ、この部屋の不便な面もあまり気にならなくなるものでもあります。ただこの先、引っ越すことがあれば今度は余裕を持って部屋探しをしたいなと思っています。